顧客開拓スキル(1) ? 行政書士に求められるスキル

Administrative Lawyer Contribution Strategy

前回までの内容を踏まえて、今回からは顧客開拓スキルについて考えてみます。

ちなみにこの記事は2007年3月に書いたものをお蔵出ししています。現在と状況が異なることもありますが、顧客開拓の考え方はそれほど変わらないと思います。

また行政書士が取り扱う業務の幅が広いこともあり、全ての行政書士が今回採りあげるような業域に踏み込んでいるわけではありません。当時、たまたま制度が改正される時期に遭遇した業務をご紹介しているものです。

#時折、現在の状況を補足しておきます。

さて、拙著「副業行政書士開業マニュアル」でも、顧客開拓の手法についてひととおりの解説はしています。

しかしページ数の関係で具体的な事例については、あまり載せることができませんでした。

そこで、今回は具体的な事例を使って、顧客開拓スキルを解説していきたいと思います。

商品開発
まず、顧客開拓を実施する前段で、商品開発を行いました。

商品名:探偵業届出申請代理
概 要:平成19年6月1日施行の「探偵業の業務の適正化に関する法律」に
    基づき、探偵業を営む者は都道府県公安委員会に届出を行わなければ
    ならなくなりました。そこで、この届出を代理します。

おぉ~なかなか面白そうな商品じゃないですか。(自分で言うな)

ちなみにこの商品の市場調査、業務分析、標準作業時間見積、報酬原価見積、報酬額設定は済ませてあります。(この作業はおよそ3日ほどかかりました)

商品販売戦略の検討
調査の結果を受けて、この商品を販売するにあたっての戦略を考えることにしました。

行政書士(専業・副業ともに)の顧客開拓は、近海漁業のようなイメージを私は持っています。漁場(市場)を見極め、網を投下し魚を取る、という感覚です。

今回の探偵業ではこの「市場」を東京都内に限定することにしました。
というのは、所轄警察署を通じての届出を代理することになるので、あまり遠方の届出はコストが回収できない可能性があるためです。

これは、できるだけシンプルな報酬額体系を設定したことにも関係があります。今回のテーマは「明朗会計」でもあるのです。

調査の結果、東京都内の探偵事務所・興信所は約300営業所あります。市場規模としてはそれほど大きくありません。(まぁ、探偵事務所があまりいっぱいあるのも想像できませんが)

この中で受注目標を定めて、顧客開拓にかけるコストを産出し、そのコストの範囲でさまざまな手法を検討することにしたのでした。

業務パックの作成
まず私が行ったことは、docmaker.net Project Managerで使う「探偵業届出」業務パックの作成です。これはすでにダウンロードすることができますよ。

http://www.docmaker.net/

びっくりしたのは、公開してその日のうちにダウンロードした方がいらっしゃったのです。よくチェックしてますねぇ。

#現在の状況における補足
#docmaker.net Project Managerは現在新しいバージョンを開発中です。
#間もなく正式リリース版を公開できると思います。お楽しみに。

キャンペーンサイトの作成
次に探偵業届出の仕組みを解説するWebページを作りました。

#現在なら当たり前の手法になりますが、キャンペーンサイトと呼ばれるものです。

ここでは、業法の解説、届出制度の解説の他に、

  • 届出手続を代理します!の案内(まぁ当然ですね)
  • docmaker.net Project Managerで届出書類の作成と管理ができます!
    (もちろん、無料)

という案内を載せているのでした。

「おいおい、無料で書類作成できる方法を載っけてるのかよ!」

はい。そのとおり。行政書士に頼まなくても届出ができることをお知らせしています。

個別アプローチ
そして個別のアプローチを行いました。

詳細は次回に解説することとして、今のところの顧客開拓成果ですが、受注目標は達成しました。(そのため、事例として公開できるようになりました)

これは副業行政書士だからこそできたことだと思います。

ということで、次回に続く。

 


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