「ゼミナールB」について

Contribution University

この記事は私が教員をしている大学のゼミナール科目についての説明です。

ゼミナール科目は全員必修の半期開講科目であり、それぞれ「ゼミナールA」「ゼミナールB」の二種類があります。その中でここでは「ゼミナールB」について解説します。

「ゼミナールB」の科目概要について

ゼミナールBの科目概要は下記のとおりとなっています。

企業経営、公共政策、マスメディア、社会生活などにおける様々な問題を題材としたテキスト、論説、放送コンテンツを元に自らの考えをまとめたデジタルコンテンツを作成し、相互に質疑応答、議論を行う。(コンテンツは公開することを前提とする)

私の担当するゼミナールでは、比較的自由に課題設定ができるように、テーマを特定するようなことはしていません。見方を変えると、課題設定からゼミナールが始まっていると言えます。

ゼミナールでは、課題設定した上で調査し、考えを深めて、自分の意見をまとめ、発表するプロセス自体を学んでいただくことを期待しています。このプロセスは今後、仕事や社会生活の中で必ず役に立つスキルとなります。

課題設定の方法

ゼミナールBはグループワークを基本としています。そのため、課題設定から、メンバー間でディスカッションをしていただくことになります。(参加人数が増えてしまい、メンバーでの統率が取りづらい場合は、数名単位のグループを編成することもあります。)メンバー内でスケジュールを立て、役割分担を行い、協力し合うことをオンラインででも経験しましょう。

科目概要では「様々な問題を題材としたテキスト、論説、放送コンテンツ」とありますが、現時点で考えているのは、ある放送コンテンツ(インターネットで視聴可能。30分から1時間ぐらいの視聴時間です)を視聴してもらい、その中からメンバー全員で課題を設定してもらいます。

課題設定の際には、私から適宜アドバイスをしますが、せっかくなのでみなさんがこれまで全く関心のない分野をテーマにして課題設定することをお勧めします。というのは(この科目のレベルや所要時間で)自分が知っているテーマについて調査を行っても、新たな発見や気づきを得ることは難しいからです。

とはいうものの、すべての作業をグループで進めることが、ゼミナールBでは求められます。課題設定も例外ではありません。特にグループワークにおいて最も難しい作業は、課題設定だと思います。

「私はこれをやりたい」とお互いが主張しているままでは、前に進みません。本当に取り組みたいテーマがあるのならば、研究プロジェクトを受講することを勧めます。

調査方法の検討

課題設定と同時に調査方法を検討しておくとよいでしょう。調査方法についての考え方は、別の記事として書いておきます。

課題が意欲的なものであり、革新的なものであったとしても、それを明らかにする調査方法がなければ、ただの妄想にすぎません。案外、このことに気づかず、後で困っている学生を(いろいろな大学で)多く見てきました。

課題を設定する際に、その課題をどのように解きほぐしていくのかの道筋(調査方法)を意識しながら、ディスカッションを重ね、テーマを選んでいきましょう。大丈夫、ゼミナールBでも世紀の大発見など誰も期待していません。そういう大発見のネタがあるのならば、それは温存しておいて、将来、博士論文を書くときに使いましょう。

発表について

ゼミナールBでは、調査の結果と考察をデジタルコンテンツという形で発表します。

デジタルコンテンツとして想定しているのは次の3つです。この中のどれかになります。

  • 電子書籍
  • Webサイト
  • 動画コンテンツ

電子書籍は、主にAmazonのデジタルパブリッシングを用いて、公開することを想定しています。基本的に有料で配布する可能性を追究しましょう。(万が一収益が出たら、それをどうするのかも決めておきましょう)

Webサイトは文字どおり、成果物をWebページにて公開します。管理は私の方で行いますので、おそらく私の研究室のWebサイトの配下に配置されることとなります。

動画コンテンツは、いわゆる短い番組を制作し、公開します。公開先はYouTubeを想定しています。収録も編集もみなさんで行います。最近はフリーソフトででも動画編集が可能ですし、収録はスマートフォンやタブレット端末でもよいのです。

いずれの成果物を作るのかもディスカッションですが、個人的には動画コンテンツをお勧めします。メンバーで役割分担を行い、企画、構成、収録、編集、公開までができるとよいですね。

それでは、頑張っていきましょう。


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