オープンデータの前にオープンガバメント

昨今のオープンデータに関する議論に水を差すようで申し訳ないが、私はオープンデータを目標とする気はさらさらない。
一応「ネットマーケティング論」という科目を大学で担当しているので、デジタルメディアを使った企業と消費者との関係については、それなりに勉強させてもらっている。単純に企業→行政機関、消費者→市民という写像が成立するのかはわからないけど、目指すべきところは案外近いのではないかと思う。
やるべきはオープンデータではなく、その根底にあるオープンガバメントなのでは?
もちろん、オープンガバメントの手段としてオープンデータの手法を用いるのは大歓迎。しかし、これまでの行政機関で散見されたような「やりたいことだけやりたい。やりたくないことはやりたくない」という姿勢では、結局のところ「なんちゃってオープンデータ」になってしまいそうな予感。