前回の記事「事業計画スキル(2) ? 行政書士に求められるスキル」の続きです。
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| | オープン | クローズ |
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| モジュラー | | |
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| インテグラル | | |
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行政書士事務所の仕事は、上の表のマスのどの部分に入るのでしょうか?
というお話でした。考えてみましたか?
おそらく「クローズ-インテグラル」なのではないかと思います。
少なくとも現在の行政書士は様々な制約により、受注した業務を広い範囲で連携して行うことはできていません。(クローズ)
また、仮に一部で連携できたとして仕事の範囲を明確に分割できるかというと、なかなかそれも難しく、結局は「丸投げ」に近い形で連携をした方がコスト(この場合は金銭的、時間的コストを含みます)が抑えられるという現実もあります。(インテグラル)
ただこのままでは行政書士の市場構造は大きく変わりません。クローズ戦略でいる限り、市場の影響を受けにくい仕組みになっているのですから。
ただ、司法制度改革などにより、弁護士をはじめとする高度法律事務職は増加の傾向にあります。
彼らは既存の弁護士業務から範囲を大きく広げて、行政書士が扱う許認可申請に参入することも予想できます。
となると、行政書士全体の市場は緩やかに沈下していきます。
そこで、私は行政書士市場が沈下していく場合でも、新たな事業展開を目指せるように、二つの長期戦略を考えることにしました。
一つはいわゆる「行政書士の能力向上」を中心とした戦略です。
これは今後解説していきます。
もう一つが「行政書士の市場構造の変化」を中心にした戦略です。
もし、インテグラルな関係をモジュール化し、その結果クローズがオープンに傾いた場合、行政書士の仕事は市場原理にさらされることになります。となると、専業で従来のクローズ-インテグラル型の運営を行っている行政書士事務所は価格競争の波に飲まれてしまいます。
そこであえてオープン-モジュラー型の事務所運営スタイルを開発し提案することで、既存の行政書士市場に「揺さぶり」を掛けることができるのではないかと考えたのでした。
揺さぶりを掛けつつ、その前に「副業行政書士」としてビジネススタイルを固めておくことで、売上減の中でも適正にコストを管理し、生計を維持するために無理な事務所運営を行わないで済むよう、事業プランを立てているのです。
うーむむ。話が大きいですかね?
でも確実にこの流れは進んでいるように思います。
そこで、むしろこの流れに沿うようなビジネスモデルを用意して事業遂行ができるようにするべきなのではないでしょうか?
具体的には、現在インテグラル型である業務スタイルをモジュール化することがスタートです。
そのための思考手法で「川口メソッド」、実行ツールで「docmaker.net Project Managerと業務パック」、実行手法として「チームプレイ」を提案しているのです。この全体が川口事務所のビジネスモデルです。
「川口メソッド」「docmaker.net Project Managerと業務パック」「チームプレイ」については、拙著「副業・行政書士開業マニュアル 行政書士資格を256倍活用してプラス256万円収入アップしようよ!」をお読みください。