継続的遂行のスキル(7) ? 行政書士に求められるスキル

Administrative Lawyer Contribution

前回の記事「継続的遂行のスキル(6) ? 行政書士に求められるスキル」の続きです。

前回は、情報の非対称性という話題から、行政書士が自身の存在価値を高く見せるためには「自身が保有する情報が質、量ともに高い」ということを知らしめる必要があることを解説しました。

そして、行政書士のプレゼンスを高めるためには、結局「情報の公開」≒「知識の公開」という行為が必要なのではないかというのが、前回の結論でした。

実はこの原稿をメールマガジン上で掲載した当時、「知識の公開」について読者の方とディスカッションをしておりました。しかし、読者の方の関心は「行政書士事務所のWebサイトのあり方」に移っていきました。

今、そのディスカッションの経過をお蔵出しすることはできませんので、ざっくりまとめてしまうと、

  • 多くの行政書士は顧客獲得の手段としてWebサイトを立ちあげている。
  • (遠い昔は)行政書士事務所のWebサイトとして、川口事務所はオピニオン的な位置づけであった(自分で言うな)。
  • しかし、現在(ディスカッションしていた当時)では、川口事務所のWebサイトはもう時代遅れとなっている。
  • 顧客獲得の手段としてのWebサイトは、結局のところ定型的な情報を載せることとなり、他の事務所との差別化が図れなくなっている。

というような話題が当時やりとりされていたのでした。

やはり「Webサイトの主目的は顧客獲得である」という認識なのです。しかし私はこれに少しだけ意義を唱えます。詳細は後ほど。

さて、この経過を踏まえて、話は続きます。

まぁ、率直に言えば、最近の行政書士事務所のWebは良くできています。中には「おいおいおいおいおいおい」とツッコミたくなるのもありますが、全体的なレベルはかなり向上しています。

ここが困った(?)ところなのですが、全体のレベルが上がっているので、ちょこっとレベルの高いWebサイトを作っただけでは、やはり「他の事務所のWebサイトとの差別化ができていない」というのが実態なのでしょう。

「行政書士」という職業の知名度は10年前に比べて上がりました。
しかし「行政書士がどういう仕事をしているのか」にはお客様はちっとも興味がありません。

お客様が知りたいのは、

「建設業の新規申請はいくらでやってくれるんじゃ」とか
「遺産分割協議書はどうやって書いたらいいんじゃ(わし、自分で書くから行政書士はいらんけん)」

ということなのは「情報の非対称性」を学んでしまった方には、よくおわかりなのではないでしょうか? せっかく顧客獲得の手段としてWebサイトを立てても、これでは自分が悲しすぎます。

おそらく行政書士事務所のWebサイトを事務所パンフレットの延長でとらえている限り、この問題は解決しないのではないでしょうか。

そこには、前述した「行政書士のプレゼンスを高めるための知識の公開」という考えが抜けているのです。しかも「専門知識スキル」+「継続的遂行のスキル」を満たす考え方です。

顧客獲得のためのWebサイトはまた研究の対象としておいて、ここで私は新しいWebサイトのプランをご提案致します。

これは「行政書士が売っているものは何でしょう?」という問いの答えに相当するのではないかと思うのです。

私は、お客様にとって行政書士に依頼するということは「時間と安心を買うこと」ではないかと考えます。しかし実際の行政書士の業務は良くも悪くも手間仕事であり、その成果はどの行政書士が手がけても差がなかなか出ません(と思います)。

これではお客様が行政書士を選ぶ際に、条件となるのは「価格」と「地理的要因」しかなくなるのではないでしょうか? だからこそ、他の事務所との差別化が図れなくなるのではないか。

いえいえ、もうひとつあるのです。

「自分自身のキャラクター」というのも行政書士では重要な商品なのです。同じ成果、時間、安心を買うのであれば、気に入らないヤツじゃなく気が合うヤツから買いたいですよね?

ズバッと言いますよ。私が提案する新しいWebサイトのプランは、

「自分のためのWebサイト」です。

??? 続きは次回。

今日のまとめ:
・ 最近の行政書士事務所Webサイトはレベルが高いと思います。
・ 川口事務所のWebサイトはもはや「ヘタレ」の仲間入りです。
・ お客様は行政書士の仕事には興味がありません。
・ 「自分のためのWebサイト」というのが新しいコンセプトです。

 


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