継続的遂行のスキル(6) ? 行政書士に求められるスキル

Administrative Lawyer Contribution

前回の記事「継続的遂行のスキル(5) ? 行政書士に求められるスキル」の続きです。

念のため、この「行政書士に求められるスキル」について説明しておきましょう。
これは私が運営しているメールマガジン「副業行政書士開業マニュアル」の2006年から2007年にかけて書かれた記事のお蔵出しです。

そのため、今となっては「当たり前」の事柄が書かれていることもあります。
(原稿をチェックしていたらちょっと恥ずかしくなった)

ただ「当たり前」であることを改めて書いておくのも大切なことですよね。と自分に言い聞かせながら続けていくことにします。

さて、ここまでは、

「業務や業界に関する最新知識を吸収する能力」を継続的に遂行できるように、何か工夫できないか。

という観点から、とにかく数多くの書籍に目を通すこと、そのための書籍の調達方法としてAmazon(マーケットプレイスを含む)やブックオフなどを活用することをオススメしました。

では、何らかの形で情報を仕入れたとしましょう。ただ、この情報を単に貯めておくだけでは役に立ちそうにありません。

積極的に情報を外部に出していく事が必要です。
情報も「ストックからフロー」の時代が来たのです。

今回も「継続的遂行のスキル」ですから、この情報を外部に出していく活動を継続的遂行する方法について考えていきましょう。

以前も少し触れたことがありますが、行政書士などの専門職と呼ばれる職業は「情報の非対称性」がその存在価値の大部分を占めます。

情報の非対称性?

そう、わかりやすく説明すると、専門職の方は、一般の方が知らない情報(知識、経験も含みます)を持っているからこそ存在価値がある、ということです。

そして、一般の方と専門職の方が持っている情報の量と質に大きな差があればあるほど、その存在価値は高くなります。

では、存在価値を高くすべく、情報の量があり、情報の質が高いことを知らしめるにはどうしたらいいのでしょうか? ここで情報を「公開する」ことが重要になってくるわけです。

「情報を持っている量が多い」というのは外からではなかなか分かりません。公開する量が多い方が外から見ると情報を多く持っているように見えるのです。

また、情報の質は情報の鮮度と関係があります。
もちろんずっと寝かせておいてこそ活用できる情報もあります(統計の時系列データなど)が、多くは鮮度の高い情報が質の高い情報でしょう。であれば、情報をどんどん公開する方が質の高い情報を提供しているように見えるのです。

ということで、専門職ならばむしろ情報をどんどん公開した方がよさそうだ、ということに気がつきましたか?

しかし、そうすると長期的には困ったことも生じます。
インターネットの普及に伴い「情報が模倣される」ことが増えてきました。場合によっては模倣どころか「まるまるコピー」ってな事態も考えられます。

情報の受け手だって、のんびりと構えていません。インターネットの普及により情報を得るコストがどんどん低下しています(この場合のコストとは費用以外に時間も労力も含まれます)。

ということは、専門職の方が一生懸命公開した情報もすぐに一般の方に伝わってしまい、「情報の非対称性」が維持できなくなってしまうのです。専門職の方にしてみれば受難の時代です。

「じゃあどっちなのよ。出すか出さないかハッキリしてちょうだい」と叱られそうですが、私はそれでも公開した方がよいと思っています。
だって、自分が公開しなくても他の誰かがきっと公開するでしょうから。

ということで専門職の方の勝負の場は「情報を公開するか否か」ではなく次のステージに移ったということなのでしょうね。

 


« »