継続的遂行のスキル(4) ? 行政書士に求められるスキル

前回の記事「継続的遂行のスキル(3) ? 行政書士に求められるスキル」の続きです。
前回は仕事のポートフォリオについて解説しました。
攻めの仕事も組み合わせて(ハイリスクかもしれませんが)楽しく仕事をしましょう。
今回からは「専門知識スキル」+「継続的遂行のスキル」について解説していきたいと思います。
まず、「専門知識スキル」を語るにあたり、思い出していただきたいのが、以前の記事です。
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(前略)となると、専門知識=業務・業界の知識 と考えるのが自然なのではないでしょうか?
むしろ、

  • 当該分野の業務を形式知化する能力
  • 法の趣旨をよみ砕く能力
  • 業務や業界に関する最新知識を吸収する能力

が必要なのです。
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なんと挑発的な内容ですね。
このうち、「業務や業界に関する最新知識を吸収する能力」を継続的に遂行できるように、何か工夫できないか。というのが今回のテーマです。
まず、おおまかに業務や業界に関する知識を得るには、どこから手をつければよいでしょうね。
「Webサイトを見てみる」というのも一つの方法です。拙著「副業行政書士開業マニュアル」でもWebサイト(特に検索エンジン)の利用を勧めています。
ただし、Webサイトの情報を100%信じてしまってオッケーなほど、世の中は純粋ではないのです。特に情報の出典が曖昧な「行政書士事務所のWebサイト」は、実はかなりアヤシイのかもしれません。(うむむむ)
ということで、情報の裏付けを取るのであれば、きちんと著者名のあきらかになっている書籍も手に取ることを強くオススメします。著者名があきらかというのは、その書籍の内容に(一応)責任持ちますよ、というメッセージなのです。
ただ、「きちんと著者名のある」とはいうものの、某出版社の法令関係の書籍は「○○業法研究会」ってのが著者になってるのですが、これは別にアヤシクありません。
特に改訂をかなりの回数重ねている書籍の場合は、執筆者が単独であることは少なく、しかも執筆の歴史も長いので、全員の名前を書いていたら大変なことになってしまうのです。
ま、そんなことはさておき、書籍に接触するには本屋か図書館に行くことになります。
通読してそのままポイしていいような本でしたら、図書館に行くのもアリでしょう。ただし行政書士が欲する本はかなりマニアックなので、なかなか図書館には置いてないのが現実です。
また、事務所の本棚に置いておかなければならない宿命を背負った本もあります。これらの場合は、どうしても購入しなければなりません。
あ、そうそう。副業行政書士事務所を運営するにあたってちゃんと「図書研究費」の予算は立てていますか? 基本的に損金算入できるので、このところの私の事務所は図書研究費が増えすぎています。
そこで少しでも購入図書の費用を節約するためにも、活用したいのがAmazonとブックオフです。(私はAmazonとブックオフを愛してやみません)
まず図書館や本屋で面白そうな本を見つけたら、パラパラと立ち読みして、目次にも目を通します。ただし緊急の場合以外はすぐに買うことはしません。持っている携帯電話のカメラで、本の裏面のISBNコードを撮影します。
(デジタル万引きじゃありませんよ。中身じゃないですから。ただ最近ではモラル的なところで気を付けなければならないのかもしれません)
事務所に戻って、このISBNコードを使ってAmazonで書籍検索をするのです。ここで、中古本が安く出ていたら、Amazonのマーケットプレイスで購入。中古本がなければ(あるいはあまり価格に違いがなければ)きちんと本屋で購入します。
こうやって買っていくと次第に本棚は本の洪水状態になります。
これもなんとか解消しなければなりません。
#なんだか「ちょっと貧しいけどいい話」みたいになってしまう予感。
ということで次回に続きます。