商品開発スキル(2) ? 行政書士に求められるスキル

Administrative Lawyer Contribution

前のページは報酬原価を求めるための時給について解説しました。
ただし、時給はあくまでも単位時間あたりの賃金です。一つの案件を処理するための「時間」がわからないと次に進むことはできません。

では、案件の処理時間はどうやって決めていけばいいのでしょうか?

実は・・・これはデータの蓄積によってでしか正確な時間は求められないのです。

私の事務所では数年前、2年ほどの間、案件処理に掛かった時間を記録したことがあります。この中には打ち合わせの時間、移動の時間、書類作成の時間、準備書類取り寄せの時間、申請書類提出の時間などが含まれています。

普通に考えれば、経験の少ない行政書士と経験豊富な行政書士を比較すると、経験豊富な行政書士の方が案件処理に掛かった時間は短くなる傾向にあるでしょう。

また個別の業務の難易度により処理時間にバラツキは発生します。それらを踏まえて適正な処理時間を導き出すのはなかなか大変なことなのです。

・・・と言って突き放してしまうのは酷な話ですよね。

私の事例でよければ少しだけお教えします。数年前の事例を持ってきました。

建設業(東京都知事許可:1業種)の決算変更届、役員変更の場合
ただし役員は専任技術者、経営業務の管理責任者ではない
また登記事項証明書は先方準備
客先とのやりとりは資料の受取は訪問、それ以外は郵送とメール
docmaker.net Project Managerと建設業業務パックを使用

見積書作成             0:15
事前準備書類指示メール作成と送信  1:00
事前準備書類受取(移動)      1:15
決算変更書類作成          1:35
役員変更書類作成          0:20
押印書類発送            0:10
申請書類提出            0:45
請求書作成             0:15
受付済副本、請求書発送       0:10
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計              5:45

自分で言うのも何ですが、それなりにテキパキ仕事をしていると思います。本当はもっとじっくり仕事してもよいと思いますが、やはり副業行政書士。時間の方が大事です。

商品の価格はここから導き出せる報酬原価を軸に検討しましょう。当然ですが、これこから導き出せる原価が「下限」です。

テキパキやった分は付加価値として単価に上乗せしてもよいと思います。また業務の特殊性や市場の特殊性など検討すべき事項は多いと思いますが、そのあたりは個別対応ということで。

次回は顧客開拓スキルについて解説します。

 


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