専門知識スキル(3) ? 行政書士に求められるスキル

Administrative Lawyer Contribution

さて、行政書士が携わる許認可申請の多くは手引きが存在するのですが、一方で手引きのようなモノが用意されていない許認可申請業務があります。お気づきですか?

風俗営業許可に代表される警察署に申請する業務は手引きが整備されていないことが多いのです。個人的には気持ちは理解できなくもありません(詳しくは言いませんが)。もちろん、他の許認可申請業務に比べて絶対的な件数が少ないというのもありますね。

あ、「風俗営業許可」といって、間違った印象を抱かれた方がいるかもしれないので、補足しておきます。

風俗営業と言っても、実際には様々な業種を含んでいます。

警視庁のWebサイトでは、これらを表にまとめています(PDFファイル)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/tetuzuki/fuei_shinsei/image/pdf/gyoushu_itiran.pdf

そして、行政書士は主に「接待飲食等営業」(1号から6号)と「遊技場営業」(7号から8号)?の風俗営業許可を扱います。(もちろん性風俗特殊営業も扱っています)

いわゆるクラブ(語尾が上がる)は、3号か4号営業ですね。銀座のクラブ(語尾が下がる)は、2号営業です。

麻雀、パチンコは7号営業、ゲームセンターは8号営業です。

最近、学校の体育の授業でダンスが必修となっているようですが(よく知らないけど)、一方でダンスは風俗営業にもつながっているというのが、興味深いところです。

さて、話を戻しますと、警視庁のWebサイトには、警察署に申請・届出する業務の情報や様式を掲載しています。(丁寧に「警視庁に提出する申請書、届出書、申込書等の様式の一部を提供しています。」とあります)

http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/anzen/sub1.htm

行政書士の経験を積むと判りますが、このWebサイトに掲示している情報だけで風俗営業許可の書類を完成させることは困難です。この先には相当の暗黙知が潜んでいるのです。

ちなみに同じ警察署に申請する「古物営業許可」は、このWebサイトの情報で申請まで到達することができます。この違いはプロの行政書士ならば気づきますし、これが専門知識スキルの一つなのです。

まぁこれは一例ですが、手引きが存在しない許認可申請業務の場合、どうすれば良いのでしょうか?

やり方は2つあります。

一つは行政書士会や業界団体から手引きに類するような資料を手に入れて、申請業務を分析するという方法。これは手引きでの取扱いと同じです。場合によっては行政書士の仲間内で、過去に申請した副本を見せて貰いながら書類の勘所を読みとっていく事になります。

もう一つは、関連する法律、施行規則、施行令を丹念に読みとって、自分で申請書類をリスト化していくという方法。これは、川口メソッドで力をつけてからチャレンジすると有効です。

どの行政機関に対してでも、申請したい情報というのはそれほど差異がありませんので、何を求めているのかさえわかれば、初めての申請でも対応がとれるようになります。

#風俗営業の許認可業務に関する補足
警察庁から各地方機関の長、各都道府県警察の長あてに「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律等の解釈基準について」という文書が出ています。
http://www.npa.go.jp/safetylife/kankyo/unyoukijun.pdf

こういう文書もきちんと調べて、専門知識を拡充させる姿勢が行政書士には求められます。

 


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