この章では、自社の現状を整理し、経営戦略立案を支援する手法であるSWOT分析について理解しましょう。
SWOT分析の方法(あくまでも一例ですが)や、SWOTから戦略代替案を導き出す手法について学んでいきます。

前回はポーターの競争戦略論の中でも重要とされる「コストのリーダーシップ戦略」「差別化戦略」「集中戦略」を学びました。
ただ、実際にこの3つの基本戦略を使おうとしても、どこから手をつけていいのか途方に暮れてしまいますね。まずは、自社の現状分析を行うことが大切なのです。そこで現状分析の手法のひとつであるSWOT分析をご紹介しましょう。

SWOT分析では、まずマス目の左側の内部環境自社の内部に関する事柄)に着目します。この内で自社にとって良い影響を及ぼすものをS:強み、悪い影響を及ぼすものをW:弱みであるとして整理します。続いて、マス目の右側は外部環境(自社を取り巻く事柄)です。良い影響を及ぼすものをO:機会、悪い影響を及ぼすものをT:脅威であるとして整理します。

スライドでは、ポストイットやカードなどに要素をどんどん書きだす方法を紹介しています。これは、一般的にKJ法と呼ばれる手法を部分的に借用しているものです。とにかく分析対象(自社)のあらゆることを数多く書き出すことがポイントです。
 

とにかく数多くの要素を書き出したら、今度はそれらを分類・整理します。いずれかに分類しきれないカードは複製してそれぞれに分類しましょう。要素の解釈の違いにより分類が異なることもありますが、そこで手を止めないで先に進めたほうが良い分析ができるようです(経験による)。

実際にやってみると判りますが、SWOTは案外簡単に取り組めます。実際に使っている場面も多く見かけるのです。ただ実感として、発想の起点が個人に委ねられており、取りこぼしが無いかなど、それらを吟味するチャンスが少ないところが不安要素でもあります。
 

次の章からは、SWOTのうち、外部環境であるO:機会とT:脅威の要素だけを使って、新たな分析を試みましょう。その際に、ファイブフォースと呼ばれるフレームワーク(物事を考えるための手法)を使うことにします。

第1章のまとめです。
この章ではSWOT分析について学びました。次の章からはSWOTから派生した外部環境分析をもう少し詳しく学んでいきましょう。