この章では、3つの基本戦略の中の「コストのリーダーシップ戦略」について学んでいきましょう。
特にこの戦略の特徴と、この戦略の抱えるリスクについて理解していきます。

3つの基本戦略の図では網掛けになっている部分です。
スライドではなにげなく書いていますが、「低コストを実現」「低価格で製品を提供することを可能にする」というあたりが、この戦略のポイントです。
次のスライドで事例を挙げて説明しましょう。

ここでは同じような性能の製品ノートパソコンを販売しているA社、B社がいるとしましょう。
注意していただきたいのは、今回は製品のデザインやブランドにはこだわりがありません。また、取引は短期で行われ、永続的な取引関係がないこととします。

A社は製品1台売れるごとの利益が15万円-7万円=8万円です。一方、B社は14万円-8万円=6万円です。
そして、仮に両社が値引き合戦になったとしましょう。利益を確保するためには、コスト以下への値引きはできません。

 

もちろんこれは話を単純化した例です。
結局、販売価格は市場が(他社との競争の結果)決めているので、利益を確保できる価格設定を企業が一方的にできないのです。しかし、コストは企業でコントロールできる要素です。コストを低く抑えることで利益確保は可能ということになります。

 

このスライドでは、低コストを維持するために経営者側が意識し管理すること、そして調達に関する工夫を挙げています。
一般的に少量多品種の部品・原材料よりも、一つの品種の部品・原材料を大量に仕入れる方が有利に値引き交渉が行えます。(なぜそうなのかは考えてみましょう)

さらに別の視点で低コストを実現する方法を考えてみましょう。
このスライドは製品を生産・販売する立場の話ですね。「固定費」「変動費」という言葉を調べていただくと、この仕組みが理解できると思います。

 

コストのリーダーシップ戦略を進める上でリスクとなるべく事項も理解しておきましょう。どの戦略も長所と短所があり、短所を理解した上で戦略を実行に移さなければなりません。
一般的にこの戦略は大量生産・大量販売により実現され、常にその拡大を迫られます。

 

第2章のまとめです。
この章では「コストのリーダーシップ戦略」について学びました。

あくまでも「低コスト」であり、「低価格」ではないことに注意しましょう。