この章では、ポーターの競争戦略論の核となる「3つの基本戦略」の概要とその関係について学んでいきましょう。
これらの基本戦略は非常にシンプルですが、様々な場面で応用できるものです。

競争戦略論を提唱した、マイケル・ポーターのプロフィールをご紹介しましょう。スライドをご覧ください。
この講義の題材となっている、ポーターの著書「競争の戦略」は、経営戦略を学ぶ者のバイブルとも言える書籍です。

ポーターの「競争の戦略」はミンツバーグによると、ポジショニング学派に位置づけられています。
しかしながら、他の学派にもポーターの理論は影響を与えており、「ポーターとどう違うのか」という視点で研究を進めている研究者もいます。

 

ポーターは「競争の戦略」日本語版の序章で、スライドにあるような文章を書いています。
「競争戦略の基本原理はみな同じ」とありますが、この基本原理とは何なのか、次のスライドで見てみましょう。

 

その後、ポーターは考えを発展させ、このように述べています。
「差別化」は競争戦略論を学ぶ上で重要なキーワードですので、意識しておきましょう。
では、3つの基本戦略のうち、「コストのリーダーシップ戦略」「集中戦略」はどのように考えればよいのでしょうか?

 

「コストのリーダーシップ戦略」や「集中戦略」を差別化というキーワードで言い換えると、スライドのようになります。
後年のポーターは「いかに差別化するか」という視点で研究を進めており、業界内で差別化を求める取り組みを「戦略的ポジショニング」と呼びます。これについては、後の回で改めて解説します。

 

第1章のまとめです。
この章では「3つの基本戦略」について学びました。次の章からは、それぞれの基本戦略について詳しく学んでいきましょう。


 

この講義のテーマに関する書籍をご紹介します。上の書籍はポーターの初期の著作「競争の戦略」「競争優位の戦略」です。そして隣は研究を進めた後の著作「競争戦略論」です。(それぞれクリックするとAmazonのサイトへ行きます)

競争の戦略 競争優位の戦略